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「ランドローバー ディフェンダー110って、実際に家族旅行に使えるの?」——購入前に私も散々調べた問いだ。
2025年にAudi Q7からディフェンダー110 X-Dynamic HSE D350へ乗り換えて以来、妻と小学生の子ども2人を連れた家族旅行に何度か使ってきた。今回は那須高原への2泊3日旅行を例に、ラゲッジスペースの実態を丸ごと公開する。スペック表の数字では見えない”使い勝手の本音”を届けたい。
ディフェンダー110のラゲッジスペース:スペックを正直に読む
カタログ数値と実測の乖離
ランドローバーの公式カタログによると、ディフェンダー110(5シーター)のラゲッジ容量は以下のとおりだ。
- 後席使用時:1,075L(VDA法)
- 後席折りたたみ時:2,233L(VDA法)
数字だけ見ると「めちゃくちゃ広い」と感じる。しかしVDA法は荷室の幾何学的な空間容積を計算するもので、実際に荷物を積める体積とはイコールではない。ディフェンダー110の場合、ラゲッジフロアからルーフまでの縦方向の空間は非常に大きい一方、荷室床面の形状と後輪タイヤハウスのせり出しによって、「横幅の実効値」は意外と制限される。
実際に計測してみると(後席使用時):
- 荷室最大奥行き(後席背面〜テールゲート内側):約970mm
- 荷室幅(タイヤハウス間):約1,000mm
- 荷室幅(最広部):約1,200mm
- フロア高(地面〜荷室床面):約820mm
- 開口部高(床面〜ルーフライナー):約870mm
フロア高820mmという数値が曲者で、これはミニバンやSUVの中でも高い部類に入る。重い荷物を持ち上げて積み込む際の負担は、それなりにある。後述するが、これが旅行時に地味にボディブローとなってくる。
Audi Q7との比較:前車オーナーとして感じる差
Audi Q7(3列シート・7人乗り仕様)の場合、3列目格納・2列目使用時のラゲッジ容量は公称865L。2列目も格納すると最大2,075Lとなる。数字上はディフェンダー110のほうが後席使用時で約210L大きい。
ただし実際の使い勝手として私が感じる大きな違いは「荷室の形」だ。Q7はフロア高が低く(地面まで約750mm)、荷室の横幅も均一で使いやすかった。ディフェンダー110は天地方向に余裕があるため背の高いキャリーバッグの収納は優れているが、フラットで低い荷室を好む人には慣れが必要かもしれない。
乗り換えた直後、「あ、積みにくい」と感じた瞬間が正直あった。でも1〜2回使えば体が慣れる。今ではQ7に戻りたいとは思わない。
2泊3日・那須高原旅行で実際に積んだもの
家族4人分の持ち物リスト
旅行メンバーは私・妻・小学4年生の長女・小学1年生の長男の4人。車中泊ではなくホテル泊なので、キャンプ道具は不要。それでも、家族旅行の荷物はかさばる。
今回の積載品は以下のとおり:
- キャリーバッグ(大・28インチ)×1(大人2人分)
- キャリーバッグ(中・24インチ)×1(子ども2人分)
- デイパック×2(日中の外出用)
- クーラーボックス(30L)×1(ドリンク・おやつ)
- 子ども用レインコート×2
- 長靴×2足(子ども用)
- 折りたたみ傘×2本
- ブランケット×2枚(車内用)
- 救急セット
- カメラバッグ(一眼レフ)
- 子ども用タブレット・充電器類のポーチ
- ビーチサンダル×4足
総荷物量としては「普通のSUVなら結構きつい」水準だと思う。
実際の積み方と配置の工夫
ディフェンダー110の後席はアームレストを内側に折りたたむと、シートバックがほぼ垂直に立ったまま座面が前に移動し、ラゲッジスペースが広がる「後席スライド機能」は持っていない(Defender 110の場合、後席シートポジション自体は前後スライド可能だが、格納式とは異なる)。今回は4人乗車・後席フル使用が前提なので、ラゲッジは後席使用時の状態で運用した。
積み方の結論から言うと、「縦積み優先・高さを活かす」がコツだ。
まず28インチキャリーバッグを縦に立てて一番奥へ。その横に24インチキャリーバッグも縦置き。ディフェンダー110の荷室高(約870mm)のおかげで、28インチキャリーバッグは縦立てのままぴったり収まる。Q7では横倒しにしないと入らなかったサイズも、縦置きできるのはディフェンダーの美点だ。
クーラーボックス(30L)はキャリーバッグの手前に横置き。その上にデイパック2つとカメラバッグを重ねる。長靴・ビーチサンダルはテールゲート内側の隙間に縦差し。ブランケットは後席足元に分配した。
結果:後席の足元を一切浸食せず、すべての荷物が収まった。子ども2人が後席でゆったり座れるスペースを確保しつつ、ラゲッジもほぼ満載に近い状態で出発できた。
旅行中に見えてきた「弱点」と「想定外の強み」
弱点①:荷室フロアが高くて腰に来る
前述のとおり、荷室床面の地上高が約820mmある。特に帰り道、疲れた状態で重いキャリーバッグを持ち上げて積み込む作業は地味につらかった。妻からも「荷物を入れるのが大変」という声が上がった。
対策として、私は今後荷室スライドプレート(荷物を引き出して積み下ろしできるスライドシェルフ)の導入を検討している。ランドローバー純正オプションにも「ローディングランプ」や「カーゴスライダー」があり、価格は数万円程度。長距離旅行を頻繁にする家族持ちオーナーには一考の価値がある。
弱点②:後席を倒すと台形になる荷室
後席を完全に折りたたむと床面積は大幅に広がるが、後席ヘッドレスト部分がフラットにならずに段差ができる仕様だ。Q7の場合は後席格納時にほぼフラットなベッド状になったので、この点はQ7のほうが上だと感じる。車中泊や大型荷物の積み込みには少し工夫が必要になる。
想定外の強み①:縦方向の余裕がもたらす自由度
上述したように、ディフェンダー110の荷室は「高さ」に余裕がある。これにより、立てて積める荷物の選択肢が広がる。特にゴルフバッグ(セルフスタンド型)、釣り竿ケース、三脚などの「長尺もの」の収納性は群を抜いている。今回の旅行では使わなかったが、次回の那須でのゴルフを想定するとこれは大きなアドバンテージだ。
想定外の強み②:テールゲートの使い勝手
ディフェンダー110のテールゲートは横開き(サイドスウィング)と上開きの2ウェイ構造だ。横開きにするとテールゲート自体が荷物置き場・腰かけ場になるため、旅行中の休憩スポットで子どもたちがそこに座っておやつを食べていた。こういう「ついで使い」ができるのは、ディフェンダーならではの体験だと思う。妻が「このドア、便利だね」と珍しく車を褒めた瞬間だった。
ラゲッジを最大活用するためのおすすめグッズ
カーゴネット・仕切りトレー
荷室内で荷物が動かないよう、カーゴネットは必須アイテムだ。ディフェンダー110の荷室には純正のカーゴバリア(後席との仕切り)オプションもあるが、私はサードパーティ製のゴムバンド付きカーゴネットを床面フックに装着している。急ブレーキ時に荷物が後席に飛び込むリスクを大幅に減らせる。
価格帯は3,000〜10,000円と幅広いが、縫製がしっかりしたものを選ぶことをすすめる。安物は1回の旅行でゴムが伸びきった経験がある(私自身の失敗談だ)。
トランクオーガナイザー
ラゲッジ後部に置くタイプのオーガナイザーボックスも便利だ。クーラーボックスの代わりに置いておけば、ちょっとしたスナックやドリンクをすぐに取り出せる。ディフェンダー110の荷室幅(タイヤハウス間約1,000mm)に合わせたサイズ選びが重要で、幅が広すぎると斜めに置くことになってしまう。
ルーフラックとの組み合わせ
私はまだ導入していないが、ディフェンダー110の純正ルーフラックを加えれば積載量は劇的に増える。テント・寝袋・折りたたみチェアなどアウトドア系の大型荷物はルーフへ、車内はソフトバッグのみという使い分けが理想的だ。
純正ルーフラック(ローマウント)の価格は税込み約13〜18万円程度。アフターマーケット品(Rival・ARB・Go Rhino等)なら5〜10万円前後のものもある。キャンプや登山を組み合わせるライフスタイルなら、早期に導入するほど元が取れると感じている。
ミニバン・ワゴンと比べてどう?家族4人のファミリーカーとして評価する
購入前、妻から「アルファードかステップワゴンにしたほうが家族向きじゃないの?」という声があった。正直なところ、「積載量だけで比べたら」ミニバンのほうが有利な場面は多い。アルファードの荷室容量(7人乗り・3列使用時)は495L程度だが、後席を格納するとフラットで広大なスペースが生まれる。乗降性も段違いに楽だ。
ただ、私がディフェンダー110を選んだのは「荷物をたくさん積みたいから」ではない。週末に山や雪道へ自由に行ける走破性、運転していて単純にワクワクする感覚、そして「この車に乗っているとき、自分が好きな自分でいられる」という感覚。これはアルファードでは得られないものだ。
家族旅行のラゲッジ実用性という面では「合格」だと私は判断している。工夫と慣れが必要だが、大人2人・子ども2人の2泊3日程度の旅行なら十分にこなせる。キャンプや大型アウトドア活動であればルーフラックを追加することで、ミニバンにも引けを取らない積載力を持てる。
ファミリーカーとしての「実用80点、所有満足100点」——これが私のディフェンダー110評価だ。
よくある質問:ディフェンダー110×家族旅行
Q:チャイルドシートを付けた状態でラゲッジは使えますか?
後席にチャイルドシートを1台装着しても、後席シートは3名分あるため残り2席は使える。ラゲッジへのアクセスはやや窮屈になるが、スペース自体は変わらない。チャイルドシートを2台付ける場合、後席の横幅的にはISOFIXシート×2は問題なく取り付けできるが、中央席の使用が事実上困難になる。
Q:スキーやスノーボードは積めますか?
スキー板(170〜180cm)は後席を1列倒すか、スキーキャリーケースに入れてルーフへ搭載するのが現実的だ。後席を倒さずに車内に積むには長さが足りない。スノーボード(150〜160cm)なら後席を倒さなくても斜め置きで積める可能性があるが、他の荷物との兼ね合いが必要になる。私はスキーにはルーフキャリアを使う予定だ。
Q:大型ペットと一緒に旅行できますか?
ラブラドール・ゴールデンレトリバーサイズの大型犬と一緒に使っているオーナーもSNSで多く見かける。荷室に犬用クレートを置くスペースは十分ある。ただし荷物との兼ね合いで、大型犬ありの場合は後席をある程度倒す必要が出てくるだろう。
まとめ:ディフェンダー110は「使える」ファミリーカーだ
2泊3日・家族4人旅行の実録を通じて見えてきたのは、ディフェンダー110のラゲッジスペースは「工夫次第で十分実用的」だということだ。
改めて整理しよう:
- 強み:縦方向の余裕が大きく、背の高い荷物が縦置きできる。テールゲートの横開き機能が旅行中の利便性を高める。
- 弱点:荷室フロアが高く、重い荷物の積み下ろしは体への負担がある。後席格納時にフラットにならない段差が生じる。
- 改善策:カーゴスライダー・ルーフラックの追加で弱点をほぼカバーできる。
「家族がいるからSUVは諦めてミニバンにしよう」と考えているあなたへ。ディフェンダー110は、子どもたちの荷物も大人の荷物も、工夫次第でしっかり受け止めてくれる。そして何より、旅に出るたびに「この車にして良かった」と思えるのは、荷物の多さとは関係のない話だ。
次回は、那須高原〜日光を繋いだ約250kmドライブのルートと、ディフェンダー110で走った時の燃費記録もレポートする予定だ。楽しみにしていてほしい。

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