ディフェンダー110で東京〜大阪600km|D350オーナーの高速実録

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先月、仕事の都合で東京から大阪まで自走することになった。片道約580km、東名・新東名・名神を使う定番ルートだ。妻と子どもは新幹線で先に送り出し、ぼくは一人でディフェンダー110 D350を走らせた。

以前のAudi Q7でも同じルートを何度か走ったことがある。だからこそ、「ディフェンダーはどこが違うのか」をリアルに比べられる良い機会だと思った。結論から先に言うと、高速長距離においてディフェンダー110は予想以上に快適だった。ただし、いくつか「ディフェンダーらしい個性」もしっかり体感することになった。このレポートが、長距離使いを考えている購入検討者の参考になれば嬉しい。

目次

出発前の準備|長距離ドライブ前にチェックしたこと

早朝6時、首都高の渋滞を避けるために家を出た。出発前夜にやっておいたことを先にまとめておく。

タイヤ空気圧の確認

ディフェンダー110 D350の純正タイヤは20インチ(Pirelli Scorpion Verde)。高速長距離ではタイヤのコンディションが乗り心地と安全性に直結する。標準より少し高め(前後ともメーカー推奨の2.8bar)に設定した。ディフェンダーの車載インフォメーションシステムからタイヤ空気圧モニタリング(TPMS)でリアルタイム確認できるので便利だ。長距離前には必ずガソリンスタンドで空気圧を実測することをすすめる。

アダプティブクルーズコントロール(ACC)の設定確認

アダプティブクルーズコントロール(ACC)とレーンセンタリングアシスト(LCA)は、長距離では必須機能だ。ディフェンダーのACCはステアリングのボタンから簡単に設定でき、0〜200km/hの速度域に対応している(もちろん法定速度内で使う)。前夜に設定操作を改めて確認しておいた。久々に長距離を走るときこそ、出発前の操作確認が大切だと思っている。

荷物の積み込み

今回は1泊2日の出張。スーツケース1つとバックパック1つだ。ディフェンダー110のラゲッジスペースは後席使用時でも十分な奥行きがあり、スーツケースは余裕で横積みできた。荷物が少なければ、後席を倒してフラットにする必要すらない。大きな荷物でも車内収納に困らないのはD110の大きな美点の一つだ。

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東名高速〜新東名|走り始めの印象

高速合流の安心感

用賀ICから東名に乗る。加速車線でスロットルを踏み込むと、D350の3.0Lディーゼルターボ(最高出力300PS・最大トルク650Nm)がどっしりと車体を押し出す。2.2トンを超える重量を感じさせない加速感は、Q7のV6ディーゼルと比べても遜色ない。むしろ低速トルクの厚みはディフェンダーのほうが上に感じるくらいだ。本線合流時の安心感は申し分ない。

ACCを入れると世界が変わる

東名に乗ってすぐ、ACCを設定速度110km/h(基本は走行車線)でセットした。ディフェンダーのACC+レーンセンタリングを組み合わせると、ほぼ「見守るだけ」の状態になれる。

Q7でも同様の機能を使っていたが、正直なところディフェンダーのACC制御はQ7より滑らかだと感じた。先行車との車間距離が変化するときのアクセル・ブレーキの介入が自然で、体に「ガクッ」とくる感覚が少ない。長距離を走るほどこの差が疲労度に響いてくる。ACCの「質」は購入前にあまり注目していなかった点だが、長距離ユーザーには重要な評価ポイントだと思う。

静粛性は「想定外の高さ」だった

購入前はディフェンダーの高速静粛性をあまり期待していなかった。オフロード性能を重視したSUVだし、車高も高い。風切り音が大きいだろうと思っていた。

ところが、実際に走ってみると100km/h巡航時のロードノイズと風切り音は許容範囲をはるかに超えて静かだった。もちろんレクサスLXやメルセデスGLEほどの静粛性はないが、同乗者と会話が普通にできるレベルだ。Spotifyの音楽もクリアに聞こえる。歴代ディフェンダーから防音設計が大幅に改善されているという話は購入前から聞いていたが、実際に長距離を走ってはじめてその意味が腑に落ちた。

浜松SA|最初の休憩ポイントで感じた疲労感

200km走った時点での体の状態

出発から約2時間、走行距離約200kmで浜松SAに立ち寄った。Q7に乗っていた頃は2時間走ってもほとんど疲れを感じなかったが、ディフェンダーでも同じ感覚だった。

ディフェンダーのシートは、一見するとサポート感が控えめに思えるが、長時間座っても腰に疲れが出にくい。ランバーサポートを少し前に出し、シートポジションを若干高めにしたのが良かった。SUVらしい高い着座位置は、長距離での視界確保にも貢献しており、前方の状況をつかみやすい。これは疲労軽減に直結していると感じる。

SAの駐車場でのサイズ感

SAの駐車場では、できるだけ端の広めのスペースを選ぶのがディフェンダーオーナーの習慣だ。全幅2,008mm(ドアミラー含む)は、普通の乗用車スペースには余裕がない。今回は大型車スペースの端を利用した。隣が空いていれば普通スペースでも問題ないが、混雑しているSAでは焦ることがある。このあたりは都内の日常使いと変わらない「ディフェンダーの日課」だ。

実燃費の詳細データ|区間ごとに計測した結果

今回の東京〜大阪(約580km)の実燃費を区間ごとに記録した。

区間別燃費の記録

  • 東京〜御殿場(約90km、渋滞あり):9.2km/L
  • 御殿場〜浜松(約130km、新東名快走):13.8km/L
  • 浜松〜名古屋(約110km、やや渋滞):11.4km/L
  • 名古屋〜大阪(約160km、名神快走):13.2km/L

全行程の平均:約12.1km/L

以前の記事でも書いたが、D350の実燃費は街乗りで8〜9km/L、高速快走で13〜14km/Lというのが実感だ。今回の数値はほぼその通りの結果になった。渋滞が多い都市部区間では下がり、快走できる新東名区間では大きく跳ね上がる。このエンジンはとにかく「流せる道」で真価を発揮する印象だ。

Q7の3.0Lディーゼルと比べると、高速巡航の燃費はほぼ同等か若干ディフェンダーが上回る印象だ。Q7のほうが空気抵抗(Cd値)は低いはずなのに、ディフェンダーのディーゼルエンジンの変換効率が高いのだろう。重量差を考えると、ディフェンダーは燃費面で「よく頑張っている」と思う。

給油は名古屋手前で1回だけ

D350の燃料タンク容量は90L。満タンで出発すれば、580km程度の距離なら途中給油1回で十分だ。今回は名古屋手前のSAで給油した。ディーゼル軽油はレギュラーガソリンより安いため、給油コストも抑えられる。長距離ドライブにおける経済性という点でも、ディーゼルエンジンの恩恵は大きい。

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名神高速〜大阪到着|後半戦と渋滞区間のドライバビリティ

草津JCT渋滞での低速ACC

名神の草津JCT付近は慢性的に渋滞が発生する区間だ。低速渋滞でもACCは有効で、ほぼ停止・発進をシステムが担ってくれる。ただし、完全停止からの再発進は状況によって手動操作が必要なシーンもあるため、注意は怠れない。渋滞中にサラウンドカメラ(360度カメラ)を確認してみたが、車線の位置把握や隣の車との距離感がはっきりと映し出されて便利だった。

約7時間で大阪到着

出発から約7時間(休憩・給油含む)、無事に大阪の宿泊先に到着した。走行距離約580km。体の疲れは予想よりずっと少なかった。

ディフェンダーで長距離を走って改めて感じたのは、「このクルマは見た目の武骨さと反比例して、日常・長距離どちらの快適性も高い」ということだ。オフロードSUVのイメージが強いが、高速長距離もしっかりこなせる。Q7から乗り換えて「長距離だけはQ7のほうが楽だったな」と感じる局面が来るかと思っていたが、そんな後悔はまったく生まれなかった。

Audi Q7との比較|長距離ドライブ性能はどちらが上?

同じルートをQ7でも走った経験から、正直に比較する。

快適性・静粛性:Q7が若干上

Q7のエアサスペンションは、路面の凹凸を吸収する能力が非常に高い。ディフェンダーも電子制御エアサスを搭載しているが、高速での乗り心地の滑らかさはQ7のほうがわずかに上だ。特に、継ぎ目の多い古い舗装路では違いを感じやすい。ただし、その差は「乗り換えを後悔するほどの差」では決してない。

運転支援:ほぼ互角、一部ディフェンダーが優位

ACCの滑らかさはディフェンダーのほうが好印象だった。レーンキープの介入も自然で、Q7のレーンキープが若干強めに感じることがあった(モデルイヤーによる違いもある)。総合的に見て、運転支援の「使い心地」はほぼ互角かディフェンダーがわずかに上と評価している。

存在感・高揚感:ディフェンダーが圧勝

これは数字では語れないが、ディフェンダーで走る「気持ちよさ」はQ7とは別物だ。SAで停車するたびに人の視線を感じる。給油のたびに話しかけられることもある。「乗っている喜び」という感情的な価値において、ディフェンダーはQ7を完全に超えている。これは長距離ドライブでこそ、時間をかけてじわじわと実感するものだ。

燃費:ほぼ互角

D350とQ7の3.0Lディーゼルは、高速巡航燃費で大きな差は出なかった。Q7がわずかに有利な区間もあったが、誤差の範囲内だ。重量の重いディフェンダーが同等の燃費を出せているのは、エンジンとトランスミッションの制御が優れているからだろう。

長距離ドライブに持っていくべきアイテム5選

実際に役立ったアイテムと、次回持っていこうと思ったアイテムをまとめる。

1. ランバーサポートクッション

純正シートは6〜7時間の連続乗車でも十分快適だが、メモリーフォームのランバークッションをプラスすると腰への負担がさらに軽減される。ぼくは薄めのLUMBARタイプを使用している。シート自体の厚みを妨げないものを選ぶのがポイントだ。

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2. 大容量モバイルバッテリー

ディフェンダーには前席・後席にUSB-Cポートが複数あるが、スマホをナビアプリで使い続けるとバッテリーが消耗する。充電ケーブルを差しながらナビを使えば問題ないが、念のため大容量モバイルバッテリーを持っておくと安心だ。

3. 偏光サングラス

着座位置が高いディフェンダーは陽光が入りやすい。東京→大阪は午後に西日になるため、偏光サングラスがあると目の疲れを大幅に軽減できる。これは次回の必携アイテムとして追加した。

4. 断熱タンブラー(保温ドリンク)

出発前に淹れたコーヒーを保温タンブラーで持参した。SAで都度買うより時間の節約になる。ディフェンダーのカップホルダーは大きめで、標準的なタンブラー(直径8cm程度まで)はしっかり固定される。

5. ドライブレコーダー(前後2カメラ)

長距離ではあおり運転のリスクも高まる。前後2カメラ対応のドレコは必須装備だ。ディフェンダーの純正サラウンドカメラとは別に、常時録画機能のあるドレコを取り付けることで、万一のときの証拠として使える。

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長距離ドライブ前に知っておきたい注意点

高速道路料金は普通車扱い

ディフェンダー110は全幅が2m以上あるが、道路運送車両法上の「普通自動車」に該当するため、高速道路料金は普通車料金が適用される。ETC割引も通常通り使えるので、料金面での不利はない。

「飛ばす」クルマではない

ディフェンダーは高速でのスタビリティよりも、どこでも走れる万能性を優先した設計だ。120km/h超のペースで長距離を飛ばし続けるタイプではない。100〜110km/hのクルーズが最も気持ちよく、燃費も良い。「速さ」を求める人には合わないが、「長距離を楽に走り切りたい」という用途には十分すぎるほどだ。

タイヤの状態を長距離前に確認

重量2.2トン超のSUVは、タイヤへの負担が大きい。長距離前後の空気圧確認は必ず行いたい。残溝が少ない場合は早めの交換を検討しよう。ディフェンダーのタイヤは20インチ以上のサイズが多く、交換コストが高いだけに日ごろのメンテナンスが重要になる。

まとめ|ディフェンダー110は「長距離もこなせる本格SUV」だった

東京〜大阪580kmを走り切って、ディフェンダー110への評価がさらに高まった。オフロード性能に特化したクルマだと思われがちだが、高速長距離でも十分な快適性と高水準の運転支援機能を持つ、真の万能SUVだと改めて実感できた。

最高の高速快適性を求めるならレクサスLX600やメルセデスGLEのほうが上だろう。でも「高速も走れて、週末にオフロードも行けて、普段使いもできる」というトータルバランスにおいて、ディフェンダー110の右に出るクルマはなかなかない。

これからディフェンダー110の購入を検討していて「仕事で長距離を走ることが多い」という方も、安心して選んでほしい。このクルマは長距離もちゃんとこなせる。むしろ、距離を重ねるほどにディフェンダーの「実力と愛着」が増していく、そういうクルマだと思っている。

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この記事を書いた人

Audi Q7からLand Rover Defender 110 X-Dynamic HSE (D350) に乗り換えた現役オーナー。
週末は家族とキャンプやスキーに出かけ、雪山での走破性や積載性をテストしています。「大人の遊び車」としてのカスタム、維持費の実録、ディーゼルエンジンの燃費記録など、カタログには載っていないオーナー目線のレビューを更新中。

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