ディフェンダー110で行く春の家族旅行|3泊4日の積載術と実録

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「ディフェンダー110って、家族旅行で本当に使い勝手がいいの?」──購入前に私が一番気になっていた問いがそれだった。Audi Q7に乗っていたころは、3泊4日のトランクが多少きつくてもなんとか収まった記憶がある。でもディフェンダー110は形が特殊だ。あの垂直に切り立ったテールゲート、スペアタイヤが外付けされたリアビュー。積載量は大丈夫なのか──そんな不安を持ちながら、2026年3月上旬、家族3人で富士五湖→伊豆→箱根をぐるりと回る春の旅に出た。

この記事では、パッキングリストから積載の工夫、走行ルートと総走行距離、長距離ドライブでの快適性、そして実燃費まで、旅の一部始終をそのままレポートする。「買ってよかった」と思った瞬間も、「これは困った」と正直に感じた場面も、包み隠さず書いていく。

目次

ディフェンダー110の荷室スペックを実際に確認する

カタログ値と実際の使い勝手

まずスペックの確認から。ランドローバーの公式資料によると、ディフェンダー110の荷室容量は後席使用時で857リットル、後席を倒した状態では1,875リットルとなっている。数字だけ見ると相当な大容量だが、問題は「形状」だ。

荷室開口部はスペアタイヤが外付けされた観音開き(サイドスウィング)式のテールゲートで、開口部の幅は実測で約110cm、高さは約90cm。これは縦長のスーツケースを立てて入れるには少し窮屈な数値で、横向きにして積むのがセオリーになる。フロアの奥行きも後席を倒さない状態では約88cmしかなく、スーツケースのサイズ選びには注意が必要だ。

一方、後席を倒せば話が変わる。フロアが完全にフラットになり、奥行きが約175cmまで拡大する。長物やアウトドア用の大型ギアを積むにはこの上ない形状になる。今回の旅では後席に子どもを乗せるため、フルフラット運用は選択肢になかったが、座席と荷室の間の境界を工夫することで思いのほか多くの荷物を載せることができた。

Audi Q7と比較したときの正直な印象

Q7に乗っていたとき、荷室の「奥行き」にそれほどストレスを感じたことはなかった。横幅が広く、床も比較的フラットで、スーツケース2個並べてもまだ余裕があった。

ディフェンダー110はQ7より「縦に長い」形状の荷物は意外と積みやすい。スキー板やサーフボードを後席背もたれと荷室にまたがせるような積み方は正直ディフェンダーのほうが上手だ。だが「スーツケースを2個縦置き」という一般的なファミリー旅行スタイルだと、Q7のほうがやや楽だったと感じる。慣れと工夫でカバーできる範囲ではあるが、正直に書いておく。

3泊4日・家族3人のパッキングリストと積み方の工夫

今回持っていったもの

家族構成は私・妻・小学生の子ども1人の3人。荷物の量は以下の通り:

  • 中型スーツケース(70L)×2個
  • 子ども用ソフトバッグ(35L)×1個
  • 保冷クーラーボックス(30L)×1個
  • カメラバッグ(15L)×1個
  • 傘・レインウェア入りトートバッグ×1個
  • 折りたたみアウトドアチェア×2脚
  • 子どもの現地用おもちゃ・ゲーム入りリュック×1個

総計で見るとそれなりのボリュームだが、結論からいうと後席を一切倒さずにすべて積載できた。スーツケースは1個を縦置き、もう1個を横向きにして重ねる形にし、クーラーボックスと傘バッグをその隙間に差し込んだ。アウトドアチェアは荷室の側壁に立てかける形で収納。カメラバッグは後席の足元に置いた。

積み方で学んだ3つのコツ

今回の旅でわかった積み方のポイントをまとめる。

①スーツケースは「縦+横の重ね積み」を基本にする
荷室の奥行き88cmに対して、標準的な中型スーツケース(高さ60〜65cm前後)を縦置きすると奥にスペースが余る。そこにもう1個を横向きで重ねることで、デッドスペースを最小化できる。

②荷室ネットを活用する
ディフェンダー110の荷室には標準でタイダウンフックが4カ所備わっており、市販の荷室ネットをかけると小物が動かない。今回は傘やレインウェアバッグをネットの下に挟み込んで固定した。荷室ネットはアマゾンで1,500〜3,000円程度から購入できるのでぜひ用意しておきたい。[AD:カー用品・アクセサリー]

③後席背もたれのポケットをフル活用する
ディフェンダー110の後席背もたれには深めのポケットが付いている。子どものゲームや絵本、飲み物など「すぐ取り出したいもの」はここに入れておくと旅中のストレスが激減した。

3泊4日のルートと走行記録

1日目:東京→富士五湖エリア(約140km)

出発は朝8時。中央道を使い、談合坂SAで1回目の休憩を取ったあと河口湖ICへ。富士五湖エリアに到着したのは昼前で、河口湖畔のカフェでランチを取った。この日は早めに河口湖のホテルにチェックインし、夕方は湖畔を散歩。子どもは富士山を背景に写真を撮りまくっていた。

ディフェンダーで初めてロングドライブをした妻の感想は「思ったより乗り心地がいい」。Q7のほうが路面の継ぎ目がフラットに消えていく感じはあったが、ディフェンダーも高速巡航での突き上げ感はほとんどなく、快適だったと言っていた。

2日目:富士五湖→伊豆(約100km)

2日目は御殿場経由で伊豆方面へ。箱根新道を使って小田原へ抜け、そのまま伊豆縦貫道で修善寺まで南下した。修善寺温泉で日帰り入浴を楽しんだあと、伊東の宿に宿泊。

この日、山道でのディフェンダーの走りがよかった。箱根新道の急カーブ連続区間でも、ボディの大きさを感じさせないしっかりしたハンドリングと、トルクの太さからくる安心感が印象的だった。D350の直列6気筒ターボディーゼルは低回転から力が出るため、坂道の多い伊豆半島との相性は抜群だ。

3日目:伊豆→箱根(約60km)

3日目は伊東市内で観光したあと、国道135号を北上して熱海へ。熱海から箱根への山道は急勾配と狭い区間が続く。道幅が心配だったが、ディフェンダー110の全幅は約2,000mm(ミラー込みでは2,150mm前後)あるにもかかわらず、カメラシステムのおかげで左右の余裕を視覚的に確認しながら走れて安心だった。すれ違いが多い旧道の一部では気を使ったが、それはQ7でも同様だったと思う。

4日目:箱根→東京(約90km)

最終日は箱根を朝出発し、東名高速で帰路へ。海老名SAで遅い朝食を取り、正午前に自宅に帰着した。総走行距離は約390km。燃費については後述する。

長距離ドライブにおけるディフェンダー110の快適性を正直に評価する

シートの疲れにくさ

3泊4日で延べ約390km走った感想として、シートの疲れはほとんど感じなかった。ランドローバーのシートはサポート性が高く、長時間のドライブでも腰が痛くなりにくい設計になっている。X-Dynamic HSEのシートは電動調整式でメモリーポジション付きのため、日によって姿勢を微調整できるのも助かった。

妻も後席の座り心地を気に入っていた。ディフェンダー110の後席は頭上空間が広く、子どもが長時間乗っていても「窮屈」という不満は出なかった。これはQ7でも同様に良かったが、ディフェンダーは後席の着座位置が少し高いため視界が良く、景色を見て楽しめるという点が特に子どもに好評だった。

車内の静粛性

高速巡航時の静粛性は、同クラスのプレミアムSUVとしては普通の水準だと思う。Q7と比べると正直なところ少し劣る。特に風切り音は100km/h超えのあたりから存在感が出てくる。山道の低速走行時は全くノイズは気にならないが、高速道路で長距離を走ると「ちょっとうるさいな」と感じる場面があった。

とはいえ、会話が難しくなるレベルでは全くない。子どもと後席で話す妻の声もちゃんと前席に届いていた。許容できる範囲の話だが、静粛性に最大のプライオリティを置く方はQ7やレクサスLXのほうが向いているかもしれない。

ACC・レーンキープの実力

今回の旅では高速道路区間でACC(アダプティブクルーズコントロール)とレーンキープアシストを積極的に活用した。中央道・東名ともに渋滞がなく、比較的スムーズに走れたこともあり、ACCの出来映えには満足した。前車追従の加減速が自然で、急減速・急加速がほとんどなかった。

レーンキープアシストは高速の緩やかなカーブでは十分機能したが、急カーブの多い箱根の山岳路では自動的にオフになる場面があった。これは設計上の仕様で問題はないが、「山道でも使えるか」と期待していた人は把握しておいた方がいい。

3泊4日・約390kmの実燃費レポート

今回の旅全体の燃費(メーター読み)は11.4km/Lだった。内訳は、高速道路区間が多かった1日目・4日目は13km/L前後、山道の多かった2日目・3日目は9〜10km/Lといった感じ。

D350(3.0Lディーゼル)のスペック上のWLTCモード燃費は約11.6km/Lなので、ほぼカタログ通りと言っていい。ディーゼルの強みはこういうロングドライブで特に発揮される。燃料タンク容量は90Lで、満タンで1,000km超を走れる計算になる。旅行中、私は1回も給油しなかった。(出発前に満タンにして、帰宅時点で残量約60%だった)

軽油価格が1Lあたり約155円(2026年3月の関東平均)とすると、今回の旅のガソリン代は約5,300円。同じ距離をガソリン車のSUV(燃費9km/L、レギュラー165円)で走った場合の約7,150円と比べると、ランニングコストの差が実感できる。長距離を走る旅行ほど、ディーゼルの燃料代メリットが出る。

Q7から乗り換えて気づいた、家族旅行での決定的な違い

🔍 Q7から乗り換えて気づいた、家族旅行での決定的な違いのポイント比較

メリット

  • 子どもが「乗りたい!」と言う。ディフェンダーはビジュアルのインパクトが強く、道路でも目立つため、子どもが旅のテンションを最初から上げてくれる不思議な効果がある。
  • 悪路・砂利道でのストレスがゼロ。伊豆の露天風呂付き宿の駐車場が未舗装の砂利道だったが、ディフェンダーはまったく気にせず走り込んでいった。Q7だと「車が汚れる」「底を擦らないか」とビクビクしていた場面だ。
  • 視点が高く、景色が楽しい。箱根・芦ノ湖の眺め、富士山の全景、どれもディフェンダーの高い着座位置のおかげで格別に感じた。

デメリット

  • 高速での静粛性。特に100km/h以上での風切り音はQ7が上。長距離の高速移動をメインにするならQ7の快適性は本物だった。
  • スーツケース積載の手軽さ。Q7の荷室は形状がシンプルな横長で、「とりあえず突っ込む」が通用した。ディフェンダーは少し工夫がいる。

旅を通じて、Q7との違いをあらためて体感した点をまとめておく。

【良くなった点】

  • 子どもが「乗りたい!」と言う。ディフェンダーはビジュアルのインパクトが強く、道路でも目立つため、子どもが旅のテンションを最初から上げてくれる不思議な効果がある。
  • 悪路・砂利道でのストレスがゼロ。伊豆の露天風呂付き宿の駐車場が未舗装の砂利道だったが、ディフェンダーはまったく気にせず走り込んでいった。Q7だと「車が汚れる」「底を擦らないか」とビクビクしていた場面だ。
  • 視点が高く、景色が楽しい。箱根・芦ノ湖の眺め、富士山の全景、どれもディフェンダーの高い着座位置のおかげで格別に感じた。

【Q7の方が良かった点】

  • 高速での静粛性。特に100km/h以上での風切り音はQ7が上。長距離の高速移動をメインにするならQ7の快適性は本物だった。
  • スーツケース積載の手軽さ。Q7の荷室は形状がシンプルな横長で、「とりあえず突っ込む」が通用した。ディフェンダーは少し工夫がいる。
  • マルチメディアの洗練度。Audi MMIのインターフェースは直感的で操作性が高かった。ディフェンダーのPiviシステムはシンプルさが魅力だが、細かい設定をするときにやや手間を感じることがある。

総じて言えば、「旅先の雰囲気を作る力」と「悪路・山道での頼もしさ」はディフェンダーが圧倒的に上だ。旅行をより「体験」として楽しみたいファミリーには、強くおすすめできる。

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まとめ:ディフェンダー110は家族旅行に本当に使えるか?

答えは「使えるし、旅が楽しくなる」だ。ただし、最初から期待値を正しく設定しておくことが重要だと思う。

スーツケースの積み方に少し工夫が必要な点、高速での静粛性はドイツ車プレミアムSUVに一歩劣る点、これらを「許容コスト」として受け入れられるかどうかが分岐点になる。

一方で、山道での圧倒的な安心感、燃費の良さ(ディーゼルの恩恵)、子どもが「乗りたい!」と喜ぶ存在感、悪路を全く気にしなくていい精神的余裕――こういった「旅をより深く楽しむための要素」はディフェンダー110ならではの価値だと感じている。

次回は夏に東北か北陸方面への5泊6日を計画中だ。ルーフボックスの導入も検討しているので、そちらも追ってレポートしたい。

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この記事を書いた人

Audi Q7からLand Rover Defender 110 X-Dynamic HSE (D350) に乗り換えた現役オーナー。
週末は家族とキャンプやスキーに出かけ、雪山での走破性や積載性をテストしています。「大人の遊び車」としてのカスタム、維持費の実録、ディーゼルエンジンの燃費記録など、カタログには載っていないオーナー目線のレビューを更新中。

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