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「ディフェンダー110って、実際どのくらい荷物が積めるの?」
SUVを選ぶとき、誰もが一度は気になる問いだ。カタログには「ラゲッジスペース 857L(後席使用時)/1,075L(後席折りたたみ時)」という数字が並んでいるが、数字だけではリアルな積載感はまったくイメージできない。
私はAudi Q7から2025年にディフェンダー110 X-Dynamic HSE D350へ乗り換えた。Q7も決して小さい車ではなかったが、ディフェンダーに替えてから「荷室の使い方」を根本的に見直すことになった。家族4人での旅行やキャンプを重ねるうち、いくつかの盲点を発見し、工夫を重ねてきた。
この記事では、そのすべてを正直に公開する。購入前に荷室を重視している方はもちろん、すでにオーナーで「もっとうまく使いたい」と思っている方にも参考になるはずだ。
ディフェンダー110の荷室スペック|カタログ数値の読み方
後席使用時と折りたたみ時の容量
まずスペックをおさらいしておこう。ディフェンダー110(2024〜2025年モデル)の公式ラゲッジ容量は以下のとおりだ。
- 後席使用時:857L
- 後席折りたたみ時:1,075L
- フロア長(後席使用時):約1,050mm
- フロア幅:約1,100mm
- 開口部高さ:約750mm(ラゲッジボード上段)
数字だけ見ると「十分広い」という印象だが、実際のところディフェンダーの荷室は形が独特で、積み方に慣れが必要だ。天井が高く奥行きも長い一方、フロアが地上から高い位置にある。これが後述する「盲点その1」に直結する。
また純正のラゲッジボードが上下2段に設定できる仕様になっており、下段には純正スペアタイヤが格納されている(モデルにより異なる)。このボード構造を理解しておくことが、荷室活用の第一歩だ。
Audi Q7との比較で見えた実用的な差
Q7に乗っていたとき、私が感じていた荷室の印象は「広いが横に広い」というものだった。フロアが低く、ワイドなトランクはキャリーケースやゴルフバッグの積み下ろしがとてもラクだった。
ディフェンダー110は方向性がまったく違う。「高く、縦に長い」荷室だ。フロア地上高が高いため、重いものを持ち上げる動作が増える。一方、天井高があるため立てて積めるものの自由度は高い。アウトドア用品や不規則な形のギアは、むしろディフェンダーのほうが積みやすかった。
どちらが優れているかではなく、「スーツケース主体の旅行スタイル」ならQ7、「キャンプや釣り道具などアウトドアギア主体のスタイル」ならディフェンダーが使いやすい、というのが私の結論だ。
家族4人で旅行して分かった3つの盲点
理屈はわかっていたつもりでも、実際に家族4人分の荷物をフル積載した旅行をするまでは気づかなかったポイントがいくつかある。以下、私が身をもって体験した「3つの盲点」を正直に書く。
盲点その1:フロアが高いので重い荷物の積み下ろしが地味につらい
ディフェンダー110のラゲッジフロアは地面から約80〜85cmの高さにある。Q7が約65cm程度だったことを考えると、15〜20cmの差は大きい。
20kgを超えるキャリーケースや、中身が詰まったクーラーボックスをこの高さまで持ち上げるのは、毎回それなりの体力を使う。妻からは「荷物の積み込みが大変」という声が何度も上がった。子供が小さいうちは親が全荷物を担当するので、この負担は軽視できない。
対策として有効なのは「ステップボードの活用」と「積み方の順序を決める」ことだ。重い荷物はできるだけ先に積み、その後に軽いものを重ねるルールにした。また後述するサイドステップと荷台の高さの関係を把握しておくと、腰を傷めず積み込める。
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盲点その2:キャリーケースは縦置きか横置きかで積める数が大きく変わる
ディフェンダー110の荷室は奥行きが長いため、一見キャリーケースが大量に入りそうに見える。ところが実際に試してみると、向きの選択でかなり差が出る。
横置き(寝かせて積む)の場合、Lサイズのキャリーケース(高さ約75cm)は2個並べてピッタリ収まる。しかし縦置きにすると高さが足りずに後部ドアが閉まらない、ということが初回旅行で判明した。
我が家の積み方は「Lサイズ1個を横置き、Mサイズ1個を横置きで重ねる」に落ち着いた。残りのスペースにソフトバッグを詰めると、後席をしっかり使いながら家族4人分の荷物を収納できる。行く前に一度「積み方シミュレーション」をしておくことを強くすすめる。
盲点その3:純正ラゲッジボードの段差は便利でもあり不便でもある
ディフェンダー110の特徴的な構造として、ラゲッジボードが上段・下段に分かれており、下段にはスペアタイヤや工具スペースが存在する(グレードによって異なる)。上段ボードは取り外すと床面が広くなるが、そうするとフロア高がさらに上がるため積み下ろしがより大変になる。
初めのうち、私は「ボードを外せばもっと積める」と思って外していた。しかしボードがあることで荷物が安定し、ずれにくくなるというメリットがあると気づいた。特に急ブレーキ時に荷物が前に飛んでこない安心感は、ボードありのほうが明らかに高い。
結論:ボードは基本的に付けたまま使う。重い・かさばる荷物だけ下段に収める「使い分け」が正解だった。
荷室を最大活用する6つのコツ
盲点を理解したうえで、今度は「どうすればもっとうまく使えるか」という話をしたい。乗り始めてから約1年、試行錯誤の末にたどり着いた6つのコツを紹介する。
コツ1:ラゲッジボードの段差を「仕切り」として逆利用する
ラゲッジボードの段差(約10cm)は邪魔なように見えて、実は「荷物の前後ずれを防ぐストッパー」として機能する。軽いバッグや小物をボード後端に置くと、走行中でもあまりずれない。
逆に段差の手前(ボード前寄り)には重くて動かないものを置く。こうすると積み荷全体が安定し、急停止時の荷物の移動を最小限に抑えられる。シンプルなコツだが効果は大きい。
コツ2:純正「ラゲッジセパレーター」は早めに導入する
Land Rover純正アクセサリーに「ラゲッジセパレーター」がある。荷室の前後を仕切るグリル状の仕切り板で、後席背面と荷物の間に設置することで荷崩れを防ぐ。
価格は2〜3万円程度だが、一度使うと手放せなくなる。特に子供を乗せているとき、急ブレーキで荷物が後席側に押し寄せてくるのを防いでくれるのはありがたい。安全面でも導入価値が高いアイテムだ。
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コツ3:カーゴネットとオーガナイザーで側壁を活用する
ディフェンダー110の荷室側壁にはラッシングレール(荷物固定用のレール)が標準装備されている。ここにカーゴネットを引っ掛けることで、サイドの壁面をポケットとして活用できる。
私はドライバッグや折りたたみ傘、子供の上着などを左側ネットに収納している。右側はゴミ袋や小物整理に使っている。フロアスペースを圧迫せずに収納量を増やせるのが嬉しいポイントだ。
汎用のカーゴネット(1,000〜3,000円程度)でも十分機能する。ラッシングレールのフックサイズに合うものを選ぶだけでOKだ。
コツ4:ルーフラックとの組み合わせで「2層収納」を実現する
ディフェンダー110はルーフレールが標準装備されており、ルーフラックを載せると荷室の外にも積載スペースが生まれる。私はキャンプの際に純正ルーフラックを活用しているが、これによって荷室の使い方が劇的に変わった。
具体的には「濡れるもの・汚れるもの→ルーフラック」「乾いているもの・デリケートなもの→荷室」という切り分けができる。テントやタープ、濡れたキャンプチェアをルーフに載せることで、荷室を清潔に保てる。
ルーフラックの積載荷重は純正品で約75kgまで対応しているが、走行時の安全性を考えると実用的には40〜50kg程度に抑えるのが望ましい。また高速走行時の風切り音が増すので、キャンプ遠征以外では取り外して使っている。
コツ5:ラゲッジライナーで汚れ対策を徹底する
ディフェンダー110のラゲッジフロアは純正状態だとフロアマット仕上げで、汚れが染み込みやすい。アウトドア用品を積むことが多いなら、ラゲッジライナー(荷室マット)の導入は必須だと断言できる。
純正品は約2〜3万円するが、社外品でもフィット感の良いものが1万円前後で手に入る。ゴム素材のものは泥や水に強く、丸洗いもできるので非常に便利だ。キャンプ帰りの泥だらけの靴をそのまま荷室に放り込んでも、ライナーがあれば気にならない。
個人的なおすすめは、汎用品より車種専用設計品だ。コーナーまでピッタリフィットするため荷物の固定もしやすく、見た目もスマートに仕上がる。
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コツ6:子供のアイテムは後席下スペースを活用する
これは意外と見落とされがちなポイントだ。ディフェンダー110の後席足元スペースはかなり広く、ここにソフトバッグを置いても後席乗客の足が当たりにくい。
子供が持ち歩くリュックや着替え袋、お菓子袋など「すぐ取り出したいもの」を後席足元に置いておくと、サービスエリアでもわざわざトランクを開けずに済む。長距離ドライブで子供がグズりにくくなる副次効果もある。
また、後席に座席ポケットオーガナイザーをつけると、タブレットやペットボトル、ティッシュなどを整理できる。これも荷室を圧迫しない賢い収納術だ。
キャンプ遠征での実録積載プラン
理論だけでなく、実際のキャンプ時にどう積んでいるかを公開しよう。子供2人を含む家族4人での1泊2日キャンプの積載プランだ。
ルーフラック(合計約35kg)
- 2人用ドームテント(収納袋:約6kg)
- タープ(収納袋:約5kg)
- キャンプチェア×4(約12kg)
- テーブル折りたたみ×1(約5kg)
- その他ロープ・ペグ(約5kg)
荷室フロア(ラゲッジボード上段)
- クーラーボックス45L(食材・飲料入り:約20kg)← 一番奥に
- Lサイズキャリーケース×1(衣類)← 横置き
- ソフトバッグ×2(衣類・日用品)← キャリーの上に重ねる
- キャンプコンロ・バーナー(ハードケース)← 右側
- シュラフ×4(圧縮袋)← 隙間に詰める
後席足元スペース
- 子供のリュック×2
- 着替え用ソフトポーチ
- おやつ・飲み物バッグ
カーゴネット(側壁)
- 左側:ドライバッグ(雨具・タオル)
- 右側:ゴミ袋、細々した小物
このプランで積載後、後席乗客の空間は十分に確保できている。4時間程度の高速道路走行でも荷崩れなし。クーラーボックスをできるだけ奥に置くことで重心が安定し、走行時の車体の動きも良好だった。
Q7時代は「荷室に収まらなかったら別の車で行くか、荷物を削る」という発想だったが、ディフェンダーになってからは「ルーフも使えば何でも入る」という思考に変わった。この解放感は、ディフェンダーに乗り換えて気づいた大きな変化のひとつだ。
荷室選びの観点からディフェンダー110を評価すると
最後に、荷室という切り口からディフェンダー110を総合的に評価してみたい。
ディフェンダー110の荷室が向いている使い方
- キャンプやアウトドア遠征など、不規則な形のギアを多数積む
- ルーフラックと組み合わせて2層積載したい
- SUV的な積み方(立てる・積み上げる)に慣れている
- 汚れを気にせずガンガン積み込みたい
ディフェンダー110の荷室が向いていない使い方
- 大型キャリーケースをラクに積み下ろししたい(フロア高さの問題)
- スーツケース中心の出張スタイルが多い
- 高齢の同乗者が自分で荷物を積み込むケースが多い
どちらが良い悪いではなく、自分のライフスタイルに合っているかどうかが判断基準だ。私の場合は週末アウトドア派なので、ディフェンダーの荷室は「ちょうど良い」と感じている。ただし妻はQ7の荷室のほうが日常使いしやすかったと今でも言っている——それも正直なところだ。
まとめ:ディフェンダー110の荷室は「使い方を覚える荷室」
ディフェンダー110の荷室は、開けた瞬間に「すごく広い!」と感じさせる類いのものではない。むしろ最初は「思ったより使いにくいかも?」と感じるかもしれない。
だが、正しい使い方を覚えると、これほど頼もしい荷室はなかなかない。カーゴネット・ラゲッジライナー・ラゲッジセパレーターといったアクセサリーに3〜5万円投資するだけで、使い勝手は劇的に変わる。さらにルーフラックを組み合わせれば、積載能力は国産SUVの追随を許さないレベルになる。
この記事で紹介した「3つの盲点」と「6つのコツ」を参考に、ぜひ自分なりの積載スタイルを見つけてほしい。ディフェンダーライフは荷室の使い方をマスターしてから、本当の意味でスタートすると思っている。

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