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「ディフェンダー110を買いたいけど、新車は高すぎる」「中古で探しているが、何に気をつければいいか分からない」——そんな声を、読者からもよく聞きます。
私はAudi Q7から乗り換えて現在ディフェンダー110 D350を所有していますが、購入前に中古市場も真剣に調べました。結局新車にしましたが、その過程で得た知識と、オーナーとして蓄積した情報を惜しみなく公開します。
2026年3月現在の相場感、グレード・年式の選び方、購入時の注意点まで、実オーナー目線で解説します。
2026年現在のディフェンダー110中古相場
年式・グレード別の価格帯
2026年3月時点での中古市場の相場を整理すると、以下のようになります(主要な中古車サイトを横断調査した参考値です)。
| 年式 | グレード(エンジン) | 走行距離 | 相場(万円) |
|---|---|---|---|
| 2021〜2022年 | S / SE(P300) | 3〜5万km | 700〜850 |
| 2021〜2022年 | HSE(D300) | 3〜5万km | 850〜1,000 |
| 2023年 | SE / HSE(D300) | 1〜3万km | 900〜1,100 |
| 2024年 | HSE / X(D350) | 〜1万km | 1,050〜1,300 |
| 2025年 | PHEV / D350 | 〜5,000km | 1,200〜1,500 |
新車価格が1,200万〜1,600万円台であることを考えると、3〜4年落ちで700〜900万円台というのは一定の値落ちがあります。ただし、でも詳しく解説しているように、ディフェンダーは比較的リセールバリューが高く、ドイツ系プレミアムSUVと比べると値落ち幅は穏やかです。
なぜ今、中古ディフェンダーが狙い目なのか
2021〜2022年の初期モデルが3〜4年落ちになり、一定数が中古市場に出回り始めました。初期モデルは電装系の品質改善リコールが複数ありましたが、現在は市場に出ている個体のほとんどが対応済みです。
また、2026年モデルのPHEVや改良型が新車市場の話題を独占している分、旧モデルへの買い替え流入が増え、価格が調整局面に入っています。この「新旧の端境期」は、冷静に中古を狙う絶好のタイミングと言えるでしょう。
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ガソリン(P300)vs ディーゼル(D300 / D350)
中古市場でよく見かけるのは、ガソリンのP300とディーゼルのD300です。私が乗るD350は新車時から生産台数が少なく、中古流通も限られています。それぞれの特徴を整理します。
P300(2.0L ガソリンターボ)
- 300ps、最大トルク400Nm
- 中古価格は3グレード中もっとも安い
- 市街地メインなら十分なパワー感
- 実燃費は8〜10km/L程度
D300(3.0L ディーゼル)
- 300ps、最大トルク650Nm(低回転からトルクが太い)
- 長距離・高速での快適性はガソリンより明確に上
- 実燃費は高速中心で12〜14km/L
- 中古玉数が最も多く、選択肢が豊富
D350(3.0L ディーゼル・最上位)
- 350ps、最大トルク700Nm
- 全グレードで最もパワフル。高速追い越しの余裕が段違い
- 中古流通数は少なく、同年式D300より100〜150万円高い傾向
- で詳述した通り、実燃費は10〜13km/L
日常使いメインならD300が最もコスパが高いと感じます。牽引や長距離が多い、あるいは「最上級を所有したい」という気持ちが強いなら、D350を狙う価値はあります。
中古購入時に「あるかどうか」で価値が変わるオプション
ディフェンダー110は新車時のオプションが非常に多彩です。中古購入では後付けが難しいものもあるため、以下の有無を必ず確認してください。
- エアサスペンション: 車高が4段階に調整可能。オフロード性能と乗り心地の両立に必須。グレードによってはオプション扱い
- パノラミックサンルーフ: 後席の開放感が別次元。ファミリー用途なら強く推奨
- メリディアンサウンドシステム: 音質へのこだわりがある方はグレードを確認
- ウェーディングカメラ: 本格オフロードに出るなら実用性が高い
- 3列シート(7人乗り): 後席は補助的だが、家族構成によっては重要な選択肢
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認定中古車 vs 並行輸入車——どちらを選ぶか
ランドローバー認定中古車(Approved Used)のメリット・デメリット
ランドローバージャパンが提供する認定中古プログラムは、ディーラーが整備・点検し、一定期間の保証が付きます。
メリット
- 保証期間(最長2年)付きで、電装系トラブル時も安心
- 整備履歴が明確で透明性が高い
- ディーラーローンが組みやすい
- 購入後のサービス窓口がはっきりしている
デメリット
- 同年式・同走行距離の流通車より15〜20%高い傾向がある
- 在庫数が限られており、希望仕様が見つかりにくい
並行輸入・オークション仕入れ車のリスク
個人売買や並行輸入業者経由の車は価格が安い半面、以下のリスクが存在します。
- 整備履歴が不透明、あるいは記録が断絶していることがある
- リコール対応が未実施のケースがある(VINで要確認)
- ディーラー保証が引き継がれない
- 輸入仕様車の場合、国内純正部品と互換性がないことがある
ディフェンダー110は電装系が非常に複雑で、Pivi Pro(インフォテインメント)やADAS関連の不具合が発生した場合の修理費は高額になります。「安く買って修理費で泣く」という展開は避けたい。個人的には認定中古または信頼できるランドローバー系列ディーラーの在庫車を強くおすすめします。
購入前に必ずチェックすべき5つのポイント
1. リコール対応の完了確認
2021〜2022年の初期モデルでは、インフォテインメントシステム(Pivi Pro)やブラインドスポットモニター関連のリコール・改善対応が複数発令されました。購入前に必ずVIN番号を使って国土交通省リコール情報データベースで照合し、ディーラーに対応状況を確認してもらいましょう。
2. エアサスペンションの動作確認
エアサス装着車では、4段階の車高変化(アクセス → コンフォート → オフロード → 最大地上高)が正常に機能するかを必ずテストしてください。エアサスの修理費は部品代だけで30〜50万円超になることがあります。
3. アンダーボディのオフロード使用歴確認
ディフェンダーは激しいオフロード走行も想定された設計ですが、整備されていない個体は消耗が早い場合があります。
- シャシー下部のキズ・深い擦れ跡の有無
- ホイールアーチ内の泥の固着・サビ
- センターデフロックとテレインレスポンスの動作確認
4. タイヤの残り溝と純正ホイールの付属確認
純正20インチタイヤは1本あたり3〜4万円します。4本交換となると工賃込みで15万円以上。タイヤの残り溝は必ず確認を。またカスタムホイールに換えられている場合、純正ホイール・タイヤが付属するかも確認してください。冬タイヤとのローテーション運用を考えると、純正ホイールの存在は意外と重要です。
5. ソフトウェアのバージョンとOver-the-Air更新履歴
ディフェンダーはOTA(無線ソフトウェア更新)に対応しています。購入前にPivi ProのOSバージョンを確認し、最新アップデートが当たっているかをディーラーに確認してもらいましょう。古いソフトウェアのまま放置されている個体は、細かい不具合を抱えている可能性があります。
購入後のランニングコストも把握しておく
維持費の年間目安
中古で購入しても、維持費は新車時と変わりません。で実費を公開していますが、おおよその目安は以下の通りです。
| 費目 | 年間目安 |
|---|---|
| 自動車税(3.0Lディーゼル) | 約9万円 |
| 自動車保険 | 約18〜25万円 |
| 燃料費(月1,000km走行想定) | 約20〜24万円 |
| 定期点検・消耗品交換 | 約10〜15万円 |
| 車検(2年に1回、割付) | 約13〜18万円 |
年間トータルで70〜90万円前後は見ておく必要があります。これが払える財務状況かどうかが、新車・中古を問わず購入判断の大前提です。
保険料は車両価格が高いほど割高になりやすいため、複数社で比較見積もりを取ることが重要です。では私の実際の保険料も公開しています。
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まとめ:中古ディフェンダー110を上手に選ぶ条件
ディフェンダー110の中古購入は、正しく選べば新車より合理的な選択肢になります。ただし、電装系リスクと維持費の高さを正確に理解した上で動くことが前提です。
私が今から中古で選ぶとしたら、こんな条件で探します。
- 年式: 2023年以降(電装系改善が進んだ世代)
- グレード: HSE以上(エアサス標準装備)
- エンジン: D300(コスパと実用性のバランスが最良)
- 入手先: ランドローバー認定中古または系列ディーラー
- 走行距離: 3万km以内
- リコール: 全件対応済みをVINで確認
ディフェンダーはQ7とは根本的に異なる「体験型の車」です。乗れば分かる独特の世界観と存在感は、中古でも新車でも変わらない。上手な一台を手に入れて、ぜひこの唯一無二のSUVライフを始めてください。
まずは現在の中古相場を把握するために、一括査定サービスで市場価格を確認するのが最初のステップとしておすすめです。

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