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「ランドローバー ディフェンダー110は荷室が狭い」——そんな声をネットで見かけたことはないだろうか。2025年にAudi Q7からディフェンダー110 D350へ乗り換えた私も、購入前はまったく同じ不安を抱えていた一人だ。
結論から言おう。ディフェンダー110の荷室は、思っていたよりもずっと実用的だった。ただし、Q7と比較すると「スペックの数字」以上に「使い勝手の質」に違いがあり、事前に把握しておかないと購入後に「こんなはずじゃなかった」となりかねないポイントがある。
本記事では、Q7からの乗り換えオーナーとして約1年間ディフェンダー110を使い込んだリアルな経験をもとに、荷室の実力を徹底的に解説する。スーパーの買い物、キャンプ、スキー旅行——さまざまなシーンでの積載体験を交えながら、購入前に知っておくべき本音をすべてお伝えしたい。
ディフェンダー110の荷室スペック:数字で見る積載力
まずはカタログスペックから確認しよう。ディフェンダー110の荷室容量は、座席構成によって大きく変わる。
5人乗り仕様の荷室
- リアシート後方(通常時):約786L
- リアシート折りたたみ時:約1,946L
- 荷室フロア長(通常時):約1,100mm
- 荷室開口幅:約1,100mm
- 荷室開口高:約790mm
7人乗り仕様の荷室
- サードシート後方:約297L
- サードシート格納時:約786L(5人乗り通常時と同等)
- 全席格納時:約1,946L
7人乗り仕様では、サードシートを使用している状態での積載量がわずか297Lに落ち込む。コンビニの袋が数個入る程度のスペースしかない。7人をフルに乗せる機会が多い方は、この点を購入前にしっかりシミュレーションしてほしい。
Audi Q7との荷室スペック比較
🔍 Audi Q7との荷室スペック比較のポイント比較
メリット
- Q7(7人乗り)サードシート後方:295L
- Q7 セカンド+サードシート格納時:1,825L
デメリット
- ディフェンダー110(5人乗り)通常時:786L
- ディフェンダー110(5人乗り)全席格納時:1,946L
私が乗り換え前に乗っていたAudi Q7(7人乗り)との比較を整理すると、次のようになる。
- Q7(7人乗り)サードシート後方:295L
- Q7 セカンド+サードシート格納時:1,825L
- ディフェンダー110(5人乗り)通常時:786L
- ディフェンダー110(5人乗り)全席格納時:1,946L
5人乗り同士で比較すれば、ディフェンダー110は通常時でQ7の約2.7倍近い荷室容量を持つことになる。最大容量でもQ7の1,825Lを上回る1,946Lを確保しており、数字上はディフェンダー110の圧勝だ。
しかし、スペックの数字だけが「荷室の使いやすさ」を決めるわけではない。形状、開口部の広さ、積み下ろしの手間、テールゲートの開き方——こうした実使用上の感覚が、日々のドライブにより大きな影響を与えることを、乗り換えてから改めて実感している。
Q7との「使い勝手の差」:実際に使って気づいたこと
荷室フロアが高い問題
ディフェンダー110はオフロード性能を重視した設計のため、最低地上高が高い。その分、荷室フロアも地上から高い位置にある。重いキャンプ用品やスキーブーツのバッグを積み込む際、持ち上げる高さが増すため、Q7に慣れた身体には最初少し違和感があった。
具体的には、荷室フロアの高さは地上から約750〜800mm程度。成人男性なら問題ないが、パートナーや高齢の方が荷物を積み下ろしする際には、少し負担を感じる場面もあるだろう。
特にスキーシーズンで感じた。 スキーブーツ数人分のバッグ、ゲレンデウェアのバッグ——これらを積み込む際、荷室フロアが高いため、特に重いクーラーボックスなどは腰に来る。日常使いでは気にならないが、頻繁に重い荷物を積み下ろしする用途では、後述するスライドトレイの導入を検討することをおすすめしたい。
観音開きテールゲートの魅力と注意点
ディフェンダー110の象徴的な装備のひとつが、スペアタイヤを備えた観音開きのテールゲートだ。このデザインは見た目の格好よさだけでなく、機能的にも非常に優秀だ。
横開きの扉を開ければ、その扉自体が台や簡易テーブルとして使える。キャンプ場でちょっとした作業台として活用できるのは、Q7にはない便利さだ。また、縦開きのガラスハッチを単独で開けるだけで小物の出し入れができるため、テールゲート全体を開けずに済む場面も多い。
一方で、Q7の跳ね上げ式リアゲートと異なり、観音開きは左右にスペースが必要になる。マンションや商業施設の立体駐車場、密集したコインパーキングでは扉を完全に開けられないことがある。 普段よく使う駐車場でのスペース確認は、購入前に必ずしておいてほしい。
荷室の形状と使いやすさ
ディフェンダー110の荷室はほぼ四角形に近いボックス形状をしており、デッドスペースが少ないのが特徴だ。Q7もSUVとして優れた荷室を持っているが、ディフェンダー110はより直方体に近い形状のため、大きなキャリーケースや四角いコンテナボックスがすっきり収まりやすい。
また、荷室の両サイドには複数のユーティリティフックが設置されており、袋物やカーゴネットを引っ掛けられる。スーパーの買い物袋が倒れにくくなるこの仕組みは、地味ながら日常使いで毎回助かっている。
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日常使いシーン別:積載力の実際
週末スーパーのまとめ買い
4人家族分の週末まとめ買いでは、ディフェンダー110(5人乗り)の786Lという通常時の荷室は明らかに余裕がある。エコバッグ数袋、段ボール買いしたミネラルウォーター、かさばる洗剤や紙類——これらをすべて積んでも荷室に余裕が残る。Q7時代も不自由を感じたことはなかったが、ディフェンダーはそれをさらに上回る余裕だ。
荷室フロアが広く平坦なため、袋物を横に並べて整然と積めるのも気持ちがいい。後席の足元にまで荷物を積まなくていい、というのは地味に大切なことだと改めて感じている。
キャンプの積載
キャンプ道具一式(テント、寝袋、タープ、調理道具、クーラーボックス、焚き火台)を積む際、ディフェンダー110の積載力は本領を発揮する。
私が実践しているのは、大きめのコンテナボックスを荷室後方に固定し、その上に軽い荷物を重ねていく方法だ。荷室が四角いためコンテナが安定して収まり、走行中に荷崩れすることが少ない。さらにルーフラックを装着すれば積載量は飛躍的に向上する。アルミ製のフラットラックであれば、テントやタープ、焚き火台など嵩張るアイテムをまとめて積んでおける。
Q7時代はリアシートを片側だけ倒して荷物を積むこともあったが、ディフェンダー110ではリアシートを倒さなくてもキャンプ道具が収まるケースがほとんどだ。これは日常的な快適性にも直結する強みである。
スキー旅行の積載
冬のスキー旅行では、スキー板・スノーボードの積載が課題になる。ディフェンダー110(5人乗り)なら、リアシートを倒せば長尺物も問題なく収まる。
私は2人分のスキー板(165cm程度)を車内に積んでいるが、対角線を使えばリアシートを完全に倒さなくても収納可能だ。ただし4人乗車で全員のスキー板を積む場合は、スキーキャリアやルーフボックスの装着を検討する方が現実的だろう。ルーフレールが純正で装備されているディフェンダーは、こうしたオプション対応のしやすさも魅力のひとつだ。
積載力を最大化するおすすめアクセサリー5選
ディフェンダー110の積載力をさらに引き出すためのアクセサリーを紹介しよう。
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1. ルーフラック(ルーフキャリア)
ディフェンダー110のルーフには専用のユーティリティルーフラックが設定されている。純正品はアルミ製で耐久性が高く、積載量は約75kgまで対応する。アウトドア用品を中心に嵩張るものはルーフに積むことで、荷室空間を最大限に活用できる。社外品も多数あり価格帯は幅広いが、取り付け精度や耐久性を考えると純正品が安心だ。
2. カーゴライナー・荷室マット
荷室フロアを傷や汚れから守るカーゴライナーは、アウトドア派には必須アイテムだ。泥汚れや水濡れをそのままにすると、フロアカーペットのダメージや匂いの原因になる。防水性が高く水洗いできるラバー素材のものを選べば、メンテナンスも簡単で長く使える。
3. スライドアウトトレイ(引き出し式トレイ)
荷室フロアが高いディフェンダーには、引き出し式のスライドトレイが非常に相性よく機能する。荷室の奥に積んだ荷物を取り出す際に奥まで手を伸ばす手間が省けるだけでなく、フラットなワークスペースとしての活用もできる。キャンプ時に調理台として使っているオーナーも多い。特に腰痛持ちの方や、重い荷物の積み下ろしを楽にしたい方には強くおすすめしたい。
4. カーゴネット・仕切りボード
走行中に荷物が動くのを防ぐカーゴネットや仕切りボードも便利だ。ユーティリティフックにカーゴネットを取り付ければ小物の散乱を防げる。急ブレーキ時にコンビニ袋が転倒するストレスもなくなる。
5. ルーフボックス(ハードシェル)
ルーフラックにさらに上乗せできるハードシェルのルーフボックスは、雨天や悪天候でも荷物を濡らさずに運びたい場合に重宝する。スキー旅行では板をルーフボックスに収めることで、車内の荷室を人の荷物専用に使える。容量400〜600Lクラスのものを選べば、キャンプ道具も余裕で収まる。
「荷室が不満」になるケース:正直に伝えておきたいこと
ディフェンダー110の荷室を絶賛ばかりするのは正直ではない。実際に不満を感じる、あるいは感じそうなシーンを正直にお伝えしておく。
7人乗り仕様を選ぶと荷室が激減する
前述のとおり、7人乗り仕様でサードシートを展開した状態では荷室が約297Lに落ち込む。「たまに7人乗りたいから」という理由で7人乗りを選んだ場合、日常の荷室容量が大きく犠牲になる。特にキャンプや旅行など荷物が多いアウトドア派は、5人乗りを強くおすすめしたい。
自転車・電動キックボードの積載
荷室フロアが高いため、自転車や電動キックボードの積み込みは難しい。特に重量のある電動自転車は、持ち上げる高さが増すほど積み込みの手間と体力が必要になる。折りたたみ式の軽量自転車なら問題ないが、本格的なスポーツサイクルはサイクルキャリアの使用を前提に考えた方がいいだろう。
観音開きゲートで駐車スペースを選ぶ
再度触れるが、観音開きのテールゲートは横にスペースが必要だ。特に都市部の立体駐車場や、壁際への駐車が多い方は、このデメリットをしっかり体験しておくべきだ。試乗の際に自分がよく使う駐車場を意識しながら確認することをおすすめする。
まとめ:ディフェンダー110の荷室は「広さ」より「使いこなし方」が大事
Q7から乗り換えて約1年。ディフェンダー110の荷室について感じることを3点に集約する。
- 容量は十分以上。5人乗り仕様なら786Lという余裕ある荷室で、日常使いから本格アウトドアまで対応できる。Q7比較でも数字上は上回っている。
- 荷室フロアの高さに慣れる必要がある。重い荷物の積み下ろしには腰への負担があり、スライドトレイやルーフラックの活用が積載体験を大きく改善する。
- 観音開きゲートは魅力的だが、駐車スペースの確認が必要。横開きのため、狭い駐車場では注意が必要だ。自分の生活パターンと照らし合わせて判断してほしい。
Q7の跳ね上げ式テールゲートや相対的に低い荷室フロアの使いやすさは、確かに日常において便利な点だった。しかしディフェンダー110の荷室は、アクセサリーと使い方を工夫することで、それを超える積載体験と満足感をもたらしてくれる。
ディフェンダー110の購入を検討している方は、ショールームで荷室に実際に荷物を積むイメージをしながら試乗してほしい。「どんな荷物を、どのシーンで積むか」を具体的に想定することが、後悔しない選択につながるはずだ。

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