【実燃費】ディフェンダー110(D350)でスキー往復500km。驚きの燃費記録

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「3,000ccの巨大な四駆なんて、燃費が悪くて維持できないのでは?」
購入前、私もそれが一番の懸念点でした。
以前乗っていたアウディQ7も素晴らしい車でしたが、ボディ形状が真四角で、車重2.4トンを超えるディフェンダーとなれば、燃費は覚悟しなければならないと思っていました。

しかし、納車後にスキー旅行(東京〜妙高往復)で計測した数値を見て、その不安は完全に払拭されました。
結論から言うと、「アウディQ7よりも燃費が良い」という驚きの結果が出たのです。

この記事では、実際に計測した区間別燃費データ、Q7との比較、燃料コストの試算、そしてD350ディーゼルエンジンの構造的な理由まで、オーナーとして把握しているすべてを詳しく解説します。

目次

妙高往復(約500km)の実燃費データ

スタッドレスタイヤ(ノキアン)を装着し、家族と荷物を満載にした状態での計測値(車載燃費計)です。気温はマイナス5〜3℃、積雪路面と乾燥路面が混在するコンディションでした。

  • 往路(登り勾配多め):12.0 km/L
  • 復路(下り勾配多め):13.0 km/L
  • 全行程平均:12.3 km/L

なんと、リッター12km〜13kmを記録しました。
高速道路ではACC(アダプティブクルーズコントロール)を活用しましたが、この巨体がリッター13kmで走るとは想像以上でした。
ランドローバーの最新ディーゼルエンジン(INGENIUM D350 + マイルドハイブリッド)の効率の良さは本物です。

区間別の詳細データ:首都高・中央道・スキー場周辺

500kmの旅程を区間ごとに細かく計測しました。参考になる実データとしてシェアします。

  • 都内(自宅→首都高入口):約15km、燃費7.2km/L(信号多く低速域が多い)
  • 首都高〜中央道(都内→八王子):約45km、燃費11.8km/L(80〜100km/h巡航)
  • 中央道(八王子→諏訪南IC):約140km、燃費14.1km/L(追い越し車線でも110km/h以下)
  • 下道(IC→スキー場):約25km、燃費9.4km/L(勾配あり)
  • スキー場内移動・駐車場出入り:約10km、燃費5.8km/L(アイドリング多め)

高速道路の長距離巡航区間で14km/L超えを記録したのは、率直に言って驚きでした。中央道の諏訪南ICまでの区間はほぼフラットかつ信号がないため、ディーゼルが最も効率よく回る領域です。逆に都内の低速走行と、駐車場での細かい移動(アイドリング多め)は燃費を大きく悪化させます。ディーゼルエンジンの得手不得手がそのままデータに現れていると感じました。

スキー場での注意点:アイドリングと暖機

気温がマイナスになる現地では、朝一番に5〜10分ほどエンジンを暖機してから走り出します。ディフェンダーはエンジンスタート直後からヒーターが早く効く印象がありますが、ディーゼルエンジンの特性上、冷間時の燃費は落ちます。スキー場内の細かい移動を含めた5.8km/Lという数字はその影響が大きく、高速巡航の14km/Lと単純比較するのは公平ではありません。トータルの旅行全体で「12.3km/L」と見ておくのが実態に近いと思います。

前愛車「Audi Q7」との比較

以前乗っていたアウディQ7で同じルートを走った時の燃費は、記憶している限り約11.0 km/L程度でした。

項目 Audi Q7(3.0 TDI) Defender 110 D350
高速巡航燃費(目安) 約11.0 km/L 約12〜14 km/L
使用燃料 軽油 軽油
燃料タンク 約75L 約85L(カタログ89L)
満タン航続距離(概算) 約825km 約1,020km
車重 約2,100kg 約2,400kg以上

Q7も3.0 TDIディーゼルモデルでしたので、同じ軽油で比べられるのが公平な比較です。空気抵抗の少なさではQ7に分があるはずですが、結果はディフェンダーの勝利。車重で300kg以上重く、見た目は明らかに空力が悪そうなのに、燃費でQ7を上回るのはD350エンジンの進化と、マイルドハイブリッドシステムの貢献が大きいと考えています。

さらに大きいのが「燃料タンク容量の差」です。Q7の約75Lに対しディフェンダーは約85L。燃費が良くタンクも大きいので、給油間隔がQ7より明らかに伸びました。長距離ドライブで給油の心配をしなくて済む安心感は、じわじわと効いてきます。

満タンで1,000km走れる「足の長さ」

ディフェンダーの燃料タンク容量は約85リットル(安全マージンを見た実用値)。平均燃費12km/Lで計算すると、満タン航続距離は1,020kmに達します。

東京から妙高(往復約500km)へ行って、現地でスキー場周辺を走り回って帰ってきても、まだ半分近く残っている計算です。「給油しなきゃ」というストレスから解放されるのも、この車の大きな魅力の一つだと感じています。

高速SA給油のタイミングを意識しなくていい楽さ

Q7に乗っていた頃は、妙高往復で1回はどこかのサービスエリアで給油するのが習慣でした。ディフェンダーに乗り換えてからは、往路はそのまま走りきり、復路に1回だけ給油すれば余裕で帰れます。「次のSAまでに入れたほうがいいか」という判断をしなくていいのは、思っていたより快適です。特に子連れで疲れているときや、天候が荒れているときには、停車回数を減らせることが直接ドライブの快適さにつながります。

給油コストの計算:ガソリン車との比較

500kmを軽油で走った燃料代を計算してみます。軽油の平均単価を155円/Lとすると:

  • 消費燃料:500km ÷ 12.3km/L ≒ 40.7L
  • 燃料代:40.7L × 155円 ≒ 6,300円

仮に同じ旅程をガソリン車のSUV(燃費9km/L、レギュラー170円/L)で走ると、約9,400円。ディーゼルの燃料代メリットは往復500kmで約3,000円。年間10往復すれば3万円の差になります。3年乗ると9万円——ちりも積もれば山となる、です。

比較条件 Defender 110 D350(軽油) ガソリンSUV(レギュラー)
燃費(高速・長距離) 12.3 km/L 9.0 km/L
燃料単価(目安) 155円/L 170円/L
500km燃料代 約6,300円 約9,400円
年間差額(10往復換算) 約31,000円の節約

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D350のディーゼルエンジン:なぜ燃費が良いのか

D350に搭載されるインジニウム3.0Lディーゼルターボは、最高出力350PS・最大トルク700Nmを誇ります。このトルクの太さが燃費に直結しています。高速巡航時のエンジン回転数が低くて済み、結果的に燃費が良くなる仕組みです。

実際に、100km/h巡航時のエンジン回転数は約1,500rpm前後。ガソリンエンジン車なら2,000rpm以上が普通です。この回転数の低さが、長距離ドライブでの疲労感の少なさにもつながっています。アクセルを踏む力が少なくて済むので、右足への負担も軽い——500km以上走り終えた後も、疲れを感じにくいのはこのためだと実感しています。

マイルドハイブリッドの貢献

D350には48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされています。減速時に回生してバッテリーに蓄え、発進・加速時にモーターアシストを加える仕組みです。フル電動にはなりませんが、ディーゼルエンジンが最も苦手とする「発進時の高回転域」をモーターで補うことで、燃費と排ガス両面を改善しています。スキー場の駐車場のような細かい発進停車が多い場面でも、このアシストが効果を発揮していると感じます。

スタッドレスタイヤでの燃費悪化はどの程度か

スタッドレスタイヤはサマータイヤより転がり抵抗が大きく、一般的に燃費が5〜10%悪化すると言われています。今回の計測はスタッドレス(ノキアン Hakkapeliitta R5 SUV)装着状態でのデータです。サマータイヤ換装後の高速巡航では、14〜15km/L台も期待できると推測しています。サマータイヤでの長距離データが取れ次第、別記事でレポートする予定です。

燃費を良くするための実走テクニック

D350の燃費ポテンシャルを最大限引き出すために、実際に試行錯誤した運転テクニックをまとめます。

ACCの活用が最重要

高速道路ではアダプティブクルーズコントロール(ACC)を積極的に使います。人間がアクセルペダルを踏む場合、どうしても微妙な速度変動が生じますが、ACCは一定速度を精密に維持するため、燃費に最も有利な定常走行を保てます。今回の14.1km/Lという中央道区間の数字も、ACCを常時オンにした結果です。

回生ブレーキを意識した減速

マイルドハイブリッドの回生効率を高めるためには、エンジンブレーキ(アクセルオフ)を活用した長めの減速が有効です。フットブレーキを踏む前に、できるだけ手前からアクセルを離して惰性走行を挟むことで、回生量が増え、次の加速時のモーターアシスト量が増えます。これは通常のエコドライブと同じ考え方ですが、D350では特に効果を感じやすいと思います。

タイヤ空気圧の管理

冬のスキー旅行では、気温低下によるタイヤ空気圧の低下に注意が必要です。気温が10℃下がると空気圧は約0.1bar低下します。東京(気温10℃)から妙高(気温マイナス5℃)への移動では、0.1〜0.15bar程度の低下が起こります。出発前に適正値(ディフェンダーは前後ともに標準的な設定)を確認し、現地での圧力低下を見越して少し高めにセットしておくのがおすすめです。空気圧不足は燃費悪化と偏摩耗につながるため、冬場は特に意識しています。

よくある疑問:ディフェンダーの燃費Q&A

Q. 市街地だけで使うと燃費はどのくらいですか?

都内の信号の多い一般道では、7〜8km/L程度が実態です。今回のデータでも都内区間は7.2km/Lでした。この数字だけ見ると決して良くはありませんが、ディーゼルSUVとして標準的な範囲です。都市部中心の使い方なら、ガソリン車との燃費差は縮まります。

Q. D200とD350で燃費の差は大きいですか?

D200(204PS・450Nm)はより小排気量で軽量ですが、実燃費での差は高速巡航時には意外と小さいとの報告が多いようです。D350は700Nmの余裕あるトルクで低回転数を維持できるため、長距離ではD350が逆転するケースもあると聞きます。市街地中心の使い方ならD200有利、長距離遠征メインならD350が有利という傾向があると思います。

Q. 燃料添加剤や軽油品質で燃費は変わりますか?

高品位な軽油(添加剤入りの銘柄)を使うと、わずかに燃費改善・エンジンノイズ低減の効果を感じるという意見がオーナーコミュニティでは多く挙がっています。私自身は現時点で特定銘柄との比較データを持っていないため、断言はできませんが、次の長距離では試してみる予定です。

まとめ:遠距離ドライブほどD350の真価が発揮される

市街地だけで乗るならD350の燃費優位性は薄い。でも月に一度でも長距離ドライブをするなら、燃費・トルク・静粛性のすべてでガソリン車を大幅に上回ります。スキー場往復のような「年間数回の長距離遠征」を重視するオーナーには、D350一択と言っても過言ではありません。

Q7との比較でも明らかになったように、重くて大きな車体でありながら燃費でアドバンテージを取るのは、エンジンとハイブリッドシステムの進化の証明です。購入前に最も心配していた「維持費としての燃料代」が、むしろQ7時代より抑えられているという事実は、ディフェンダーオーナーとして素直に嬉しいポイントです。

次回の長距離遠征は北海道・帯広方面を検討中。ディーゼルの低燃費とD350の走破性で、どこまでも行けるという自信があります。燃費データは随時このブログで更新していきます。


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この記事を書いた人

Audi Q7からLand Rover Defender 110 X-Dynamic HSE (D350) に乗り換えた現役オーナー。
週末は家族とキャンプやスキーに出かけ、雪山での走破性や積載性をテストしています。「大人の遊び車」としてのカスタム、維持費の実録、ディーゼルエンジンの燃費記録など、カタログには載っていないオーナー目線のレビューを更新中。

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